トイレリフォームの流れとは？施工の流れやリフォームの目安をご紹介

トイレは毎日使う場所であることから、快適なスペースにしておきたいものです。しかし、年月を経るとトイレの設備も劣化してくるため、リフォームが必要になります。いつリフォームを行うべきか、悩んでおられるからもあるでしょう。ここでは、トイレリフォームの施工の流れや、リフォームを行う目安について詳しくご紹介します。

1. トイレリフォームの目安とは？

トイレの設備の耐用年数は10年ほどとされており、一般的には10年を目安にリフォームを行う方が多いようです。しかし、それ以外にもトイレリフォームを行う目安があります。

1-1. 便器の破損

トイレの便器自体は、陶器製であれば100年ほど使用することが可能です。ただし、陶器製であるため衝撃を受けると割れてしまいます。便器にひびが入ると、水漏れする可能性があるほか、トイレをする際に怪我をするかもしれません。そのため、便器の破損した時が、トイレリフォームを行う目安だと言えます。破損だけでなく、便器が劣化して汚れが落ちにくかったり、臭いが気になったりした場合も、リフォームするのが妥当でしょう。

1-2. 温水洗浄便座の故障

温水洗浄便座は、排便後のお尻を清潔に保つために欠かせない設備です。しかし、使用頻度が高い場合は、耐用年数よりも早く壊れることもあります。温水洗浄便座から異音が聞こえる場合、故障が考えられます。温水便座として機能しなくなる可能性が高いため、リフォームを行うのが良いでしょう。

1-3. 生活状況の変化

生活状況の変化も、トイレリフォームを行う目安です。高齢の両親を介護しなければならない、高齢者と同居するようになった場合、バリアフリーや高機能トイレなど使いやすい機能にリフォームできます。

2. トイレリフォームの流れ

トイレリフォームは、交換する部分によって工事の流れが変わるものの、基本的な流れは以下のようになります。

2-1. 養生

トイレのリフォームで最初に行うのは養生です。養生は、作業と関係ない部分の床や壁が汚れたり傷ついたりしないように、ビニールシートなどを引いてカバーする作業です。トイレリフォームでは、リフォーム用具を運び込む際に通るため、玄関や廊下の養生を行います。

2-2. トイレを取り外す

養生をしたら、トイレの撤去を行います。撤去の最中は水道を止めるため、水の使用はできません。和式から洋式へのリフォームの場合は、トイレの撤去とともに段差の解体も行います。解体の際には床をはがすため、床下の状態が確認できます。給水管や配水管が劣化しており、腐食や水漏れが発見された場合は、修理が必要です。

2-3. 給水管や排水管の交換

古いタイプのトイレは、給水管の素材が鉄製であることも多く、錆びると穴が開き水漏れを引き起こす可能性があります。リフォームの際に、樹脂タイプの給水管に変更しておくのがおすすめです。また、古い便器の中には排水芯の位置が規定と異なるものもあり、配水管の位置を変えなければなりません。

2-4. 下地や内装工事

床や壁をはがしてリフォームを行った場合は、下地や内装工事が必要になります。壁は下地を作った後、壁紙で仕上げ、床は床材を貼って仕上げます。

2-5. 新しいトイレに交換

内装工事が完了したら、新しいトイレの設置です。トイレを設置すると同時に、電気工事も行います。終わったら、新しいトイレを組み立て設置します。最後に動作を確認したら、リフォームの完了です。

3. トイレリフォームの種類

トイレのリフォームといっても、いろいろな種類があります。

3-1. トイレの本体を交換

トイレ本体を撤去し、交換するリフォーム工事です。排水管や壁紙などは変えないため、短時間でリフォームできます。費用も安く抑えられるでしょう。

3-2. 和式トイレから洋式トイレへ変える

和式便器は床には段差があるため、一度平らな状態にする工事が行われます。しかし、費用を抑えたい場合は段差を撤去せず、和式トイレの上に洋式トイレを設置することも可能です。リフォームは、半日ほどで完了します。

3-3. トイレを全面的にリフォーム

トイレの全面的なリフォームは、壁紙を交換や床の張り替えも含む全面的なリフォームは、工期が長くなります。一般的には1日～5日ほどかかり、費用も他のリフォームよりも高くなるでしょう。

4. まとめ