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建物のバリアフリー化は大切!水回りのバリアフリーについて解説

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現代の日本は、人口の約3割が65歳以上の高齢者で、約3,627万人(2022年9月15日推計:総務省統計局)です。今後さらに増加していきます。元気な高齢者は多いのですが、加齢による体力の低下は避けられません。家の中で転倒などの事故を起こす方が増えています。そこで必要になるのが住宅のバリアフリー化です。なかでも事故の発生が多い水回りのバリアフリーが必要です。今回は水回りのバリアフリーについて紹介します。

1. バリアフリーとは

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「バリアフリー」の「バリア」は、英語で障壁(かべ)を意味します。バリアフリーは、日常生活の中で不便さを感じる、さまざまな障壁をなくし、自由に動き回れる状態にすることです。もともとバリアフリーは建築用語です。

「バリア(障壁)」を「フリー(のぞく)」にすることで、具体的には、建物内の段差や使いにくさなど物理的な障壁を除去する意味合いで使われていました。しかし近年は、高齢者や障害のある方など、すべての方々が社会参加する際に障壁となる、あらゆるバリアを除去するという意味で用いられています。

1-1. 水回りのバリアフリーは重要

住宅の水回りといえば、トイレ・浴室・洗面所・キッチンなどが該当します。ほぼ毎日使う場所だけに、確実に劣化します。また、浴室やトイレは転倒の危険があり、キッチンでは火災が起きる可能性もあるのです。とくに、築後年数が長期間経過した住宅は、転倒事故などに対する対策が不十分なケースも多くみられます。高齢者が住んでいる住居であれば、至急バリアフリーの工事が必要です。以下で、具体的なバリアフリーリフォームについて紹介します。

2. 浴室のバリアフリー

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高齢者の転倒事故は浴室で多く発生しています。浴室は石鹸やシャンプーなどを使うため、床が滑りやすく、筋力が低下した高齢者は転倒リスクが高くなります。

また、浴室入り口の少しの段差でも転倒の原因になることがあるのです。さらに、高齢者の方は浴槽のふちを跨いで入浴することが困難な方も多いのです。

2-1. 浴室のバリアフリー化

浴室のバリアフリーのため、床は滑りにくい素材を使いましょう。バスタブも浅めを選び、浴槽の底に滑り止が施されたタイプを選びましょう。滑りやすく転倒の危険性が高い浴室だけに、手すりの設置が必要です。バスタブの側や、シャワーを浴びるときに掴める手すりを設置すると、転倒防止効果が大きく働きます。また、洗い場や浴室の出入り口と脱衣所にも手すりを設置しましょう。

3. トイレのバリアフリー化

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トイレでも転倒事故が多く発生しています。足腰が弱くなった高齢者は、トイレでしゃがむことも足腰に多くの負荷がかかるのです。

トイレに手すりを取付けると、便座へ座るときも、便座から立ち上がるときも助けになります。

3-1. 入り口の段差をなくす

トイレ入口のわずかな段差もつまずく原因になります。段差をなくし、床材も滑り止めが付いたクッションフロアにするなど、トイレのバリアフリー化を進めましょう。

3-2. トイレ暖房も大切

日本のトイレは北向きが多く寒いといわれています。冬場は暖房の効いたリビングからトイレに入り、温度差で倒れる高齢者がいます。そこでバリアフリー対策として、人感センサー付きの暖房機の設置がおすすめです。トイレを使うときに、速攻でトイレ内が暖かくなる暖房機は価格もそれほど高額ではないので、1台は設置しましょう。

4. キッチンのバリアフリー化

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水回りのなかでバリアフリー化が後回しになりがちなのがキッチンです。

キッチンは「火」を扱う場所だけに、バリアフリーが必要です。

4-1. 高齢者が作業しやすい高さにする

バリアフリーキッチンになると、車椅子利用者や高齢者の目線の高さになり、無理なく作業ができる高さの調理台になります。キッチンのバリアフリー化は、キッチンで移動する距離を短くするために、スイッチを集めることも大切です。また、車椅子利用者は深いシンクでは底まで手が届かないケースもあり、浅型シンクがおすすめです。

4-2. オール電化はおすすめ

ガスレンジをIHレンジに替えるバリアフリーもおすすめです。キッチンをIHレンジにすると、ガスレンジなどでみられる火の消し忘れや、ガス栓の閉め忘れなどの不慮の事故が防止できます。また、IHレンジは炎が出ないだけにレンジの火が衣服に燃え移ることもなく、安全に調理できます。

5. まとめ

水回りといわれる、浴室やトイレやキッチンのバリアフリー化について紹介しました。急速に高齢化が進行する日本では、住宅のバリアフリーは避けられません。今は元気でも、バリアフリーの施された住宅が必要になることもあります。バリアフリーについてじっくりと考えてみましょう。

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