フローリングの張替え時期はいつ？床材の種類や施工方法をご紹介

フローリングは掃除もしやすく、部屋の中が温かい雰囲気になるので人気があります。耐用年数は長いものの、年月とともに劣化するため寿命が来たら張替えの必要があります。しかし、張替えのタイミングがわからない方もいらっしゃるでしょう。ここでは、フローリングの張替え時期とともに、床材の種類やフローリングの施工方法をご紹介します。

1. フローリングの張替え時期

きちんとお手入れしていても、フローリングは劣化してしまいます。フローリングの耐用年数は、15年～20年とされており、温度や湿度によっても床材の劣化具合が違ってくるため、適切な時期に張替えるのが良いでしょう。張替え時期の目安は、以下の症状が発生した時になります。

1-1. きしみ音がする

歩いた時にきしみ音がするのは、フローリングが劣化しているサインです。経年劣化により床材が傷み、きしみ音がするようになります。また、乾燥や湿気により床材が収縮・膨張して変形することで、きしみ音が発生する場合もあります。そのほかにも、きしみ音が大きい場合はシロアリの可能性が高いでしょう。シロアリが床材を食べてスカスカにすることで、きしみ音を発生させます。とくに、湿気が多い場所はシロアリの被害が出やすくなるので注意しましょう。

1-2. 床が沈む

歩いた時に床が沈む場合も、フローリングの劣化のサインです。湿気により床材と下地材が剥がれることで、踏んだ時に床が沈んだり、ふわっと浮いたような感覚になったりします。床が沈むという症状は、フローリングの劣化が激しい場合も多くなります。部分的な補修ではカバーしきれないことも多いため、張替えの時期だと言えるでしょう。

1-3. 傷や汚れが目立つ

フローリングの傷や汚れが目立ち、掃除してもきれいにならない場合は、フローリング張替えの時期だと言えます。フローリングの床は、しっかりお手入れしていても傷がつくのは仕方ありません。経年劣化の典型的な症状であるため、張替えをしてリフレッシュするのが良いでしょう。張替えることで、お部屋の雰囲気も変えられます。

2. フローリング張替えの床材の種類

フローリングの床材は、大きく2種類に分けられます。特徴を踏まえて、それぞれの部屋に合った床材に張替えるのが良いでしょう。

2-1. 複合フローリング材

複合フローリング材は、合板の表面に天然木や特殊シートを張りつけたフローリング材です。ナチュラルな風合いを保ちながらも耐久性が高く、掃除や拭き掃除を行うだけで美しい状態を維持できます。カラーバリエーションも豊富で、木目の模倣などさまざまなタイプがあり、好みに合ったデザインを選びやすいのも魅力です。工場で均一な品質のものを大量生産できるため、コストも安く設定されています。

2-2. 無垢フローリング材

無垢フローリング材は天然の木材を使用しているため、美しい木目や質感がそのまま床に表れるのが禿頭です。木材は時間とともに熟成し、使うほどに風合いが増していきます。木の香りが楽しめるとともに、適切に管理すれば長く使い続けることが可能です。汚れた場合も、表面を削ると張替えたばかりのフローリングのような美しさが蘇ります。調湿効果もあり、室内の湿度を一定に保てるのもメリットです。ただし、湿度や温度の変化に敏感で、環境によっては反りやすいこともあります。

3. フローリング張替えの施工方法

フローリング張替えの施工方法は2種類あります。施工方法によってコストや機能性、仕上がり具合が違ってくるため、適切な方法を選びましょう。

3-1. 張り替え工法

張り替え工法は既存の床材を全て剝がし、新しい床材に張替える工法です。和室から洋室にリフォームしたり、カーペットやタイルなどほかの床材からフローリングに張替えたりする場合に適した工法になります。床材を剥がして下地の状態が確認できるため、劣化している箇所の修繕も可能です。また、床の段差も解消できます。ただし、手間がかかる分コストも高くなります。

3-2. 重ね張り工法

重ね張り工法は、既存の床材の上に新しい床材を重ね張りする工法です。古い床材を剥がすなどの工程がないため、工期が短くなります。廃材の量も少なく、コストが抑えられます。床が二重になるため遮音性や遮熱性が高くなるのもメリットです。ただし、既存の床材や下地が劣化している場合には適していません。

4. まとめ